いつものようにカードリストが公開されたので事前公開されなかったカードをピックアップしてあれこれ語ろうと思います。と、その前に14弾全体の雑感その他の話もします。
まずは雑感ですがカードパワー高いなぁと感じます。スタン落ちする弾が弾なだけに環境が大きく変化しそうです。この辺は質問箱等で回答していますが、超次元に対抗するためなので仕方ないと言えます。4T目にミカドディアスZ、ドラヴィタチャクラ、ジョンキル、キルタッチャブルという動きが定石化する以上超次元を組み込みにくいデッキ群のインフレは避けられません。TCG版ではデッキ内のカードパワーの上昇が超次元に比べて貧弱すぎたので環境が壊れてしまったという反省から来ていそうです。
もう一つは久しぶりに新弾実装と同時のカード能力の修正が(今のところ)ありません。下馬評ではデスドラゲリオンが候補に挙がっていましたが14弾のカードを見ると露骨にメタを張ってきているので大丈夫だろうというのが透けてきます。不遇好きとしては単体で見た時のデスドラは健全だし、メタカードとして存在してもいいと思っています。ただ、不安な点がいくつかあります。
一つはデスドラが黒のカードな事。クリーチャーの能力でデスドラの動きを1T遅らせて対処しようという方針が見えます。が、黒って除去が豊富なので雑にメタカードを置いておくとあっさり除去されて結局デスドラが止まらんという事になるのでメタクリーチャーを置くタイミングを見極める必要があります。この辺Bロマが6マナなのも駆け引きを難解にしていると感じます。
もう一つは全体除去なのでディアスZの覚醒条件を満たしやすい事。デスドラ単体なら誘い出してWBで殴らせて、盾からカードを引いて再展開というカウンター戦術によって均衡が保たれると思っています。が、ディアスZがいるとちょっと話が変わるんですよね‥‥デスドラの除去で覚醒したディアボロスのパワー-5000によって再展開が厳しくゲームにならねぇと言われかねないのが不安です。
という2点が14弾環境の不安点その1です。デスドラディアスZが共存したデッキが開発されアホみたいに強ければ(もしくはメタが機能しなくてデスドラ単体で最強となった場合)修正やむなしと思います。ちなみに不安点の二つ目はドロマー超次元最強問題です。あらゆる不利対面を覆しうる最凶戦術ハンデスへの不安です。そして軽量ハンデス連打という戦術が青黒ボルバル以来で未経験な人、トラウマになってい人がいたりするので強さ以上にヘイトを集めないか、愛用者との軋轢が生じないかという不安があります。
雑感や不安な事は一旦忘れて胸ときめかせる新弾カードたちを見ていこうと思います。
・殲滅の英雄ハンニバルZ
:TCG版は7コス7000だったがデュエプレでは6コス6000と小型化。小型化しただけでなく味方Zの数×2枚の墓地肥やし能力(自身もカウントされるので最低保証はある)に殲滅返霊の発動回数分の追加ブレイク能力とデュエプレがインフレしているからOKと言わんばかりにやりたい放題な能力が追加された。召喚酔いや刺さらない相手がいることは確かだがSA付与による奇襲、解除持ちサイキック獣を解体・処理できる能力と専用デッキを組む価値が高いカードになった。
・剛撃無双カンクロウ
:ハンニバルZ同様事前発表されなかったVR。リベンジ・チャンスというキーワード能力は無くなったが踏み倒し能力としては一緒。加えて出た時に相手の最大パワーのクリーチャーをマナ送りにする能力が追加された。この除去能力は選んでいるわけではないのでHDMを除去できる。もちろん他のゴッドや覚醒した大型サイキック獣にも有効でターン1制限が無いので複数体出すこともできるので解除持ちサイキック獣を超次元ゾーンに叩き返すことも不可能ではない。課題としては手札に保持するのが難しい、バイオレンス・フュージョン相手には撃たれた後に生き残れるのか?を考えなければならないこと。ミラーが面倒くさい事になるがまぁそこまで見ることは無いから大丈夫でしょう。入るデッキは種族が強いのでジャイアントにはすんなり入りそう、カードプールに存在することが大事な1枚。
・幸運の精霊ファイブスター
:GENJIXXやG・Gホーガン、ガンヴィート、カンクロウと後々サイキック獣になるサイクル光文明担当。Wシールドプラスがデュエプレにはないので純粋な盾追加に。誘発条件はパワーの下三桁が500は変わらず、という事でコイツを生かそうとすると必然白単に近いデッキになる。加えてH・フィールドで自身以外をパワー+2000する能力を追加された。14弾環境ではミカド・ボルシャックの両超次元呪文が飛び交うのでパンプアップは意外と大事になりそう。能力が追加されたことでシンランから踏み倒す候補になる。
・百獣王ミリオンデス
:マナを犠牲に選ばせ除去を放つ進化クリーチャー。進化元は珍しいモンスター指定なので意外なカードが進化元になったりする。除去能力は犠牲できるマナがモンスター限定からクリーチャーならオールOKへと緩和されて構築制限が緩くなった。加えて捨てられる枚数が増えたことでうまく使えば相手の盤面を更地にしたり、解除持ちサイキック獣を完全除去できたりと可能性は生まれた。黒のカードに対する風当たりは強いが出た時能力なのでタップインや攻撃制限関係なしに除去が撃てる。課題はマナが犠牲になるので後の展開が難しくなること。マナ加速やディアスZ覚醒で可能な限りリスクを減らしたい。ビルド杯向けのキーカードだが遊びがいのある良いカードだと思う。
・暗黒妖女ミカエラZ
:Zのオリカ、常在能力のブロッカー付与は自身も含まれるので4コス4000の攻撃できないブロッカー。肝心の能力は出た時と返霊能力使用時に墓地肥やしという事で返霊サポートなのだが‥‥FAQでサポートしたい最有力候補のハンニバルZの殲滅返霊とは相性がちと悪い。殲滅返霊1回ににつき墓地肥やしが入って欲しいが裁定は殲滅返霊の連鎖終了後に墓地肥やしという事で解散。出た時の2枚肥やしをメインに返霊時の誘発はオマケと捉えよう。
・無双大地ナズナグマ
:マナ爆誕10が追加され、マナのアンタップ対象がソウルからマナ爆誕に変更された。無論ターン1回制限がある。という事でコイツ+マナ爆誕クリーチャーで大量展開後マイキーのペンチでGOするおもちゃデッキ誕生の予感。ババンバンバンで大量ブーストからのコンボで目指せデッキビルド杯入賞。
・白騎士の預言者エフィア
:元は神化編のバニラだったが後発実装魔改造により黒クリーチャーをタップインさせるメタカードになった。ターン1回制限があるのでデスマーチ+何かされると対処が難しいので過信は禁物。
・黒輝死爵クローズZ
:ST化してパワーが1000下がったが‥‥あの~返霊って攻撃時能力なんですが、ST能力と噛み合っていないのが残念。
・ヤミノドーベル
:TCG版では相手獣が離れた時限定だったが自身も誘発対象に追加された。なのでチャンプブロックなどでも誘発するので強化と言える。加えて手札に加えられるカードも超次元呪文が追加されて強化された。ハンニバルZやディアスZのサポートになれるか。
:爆竜フレームシヴァXX
:サイキック獣への攻撃されない能力にコスト制限がなくなり全てのサイキック獣に付与されるように強化された。攻撃時超次元呪文探索とはやや相性が悪いがSA付与等を駆使してXXデッキの貴重なドロソ要員として使われるかもしれない。
・式神シシマイ
・タップされているときに相手はクリーチャーのトリガーを使えないという事でデュエプレでは貴重なST能力封殺カード。サーファーやコルテオ、ジャックアルカなどトリガー獣は現環境入っているデッキは非常に多く、2コス2000とバニラスペックはあるのでブロッカーがいなければ刺さる相手には非常に刺さる。
・未来設計図
:TCG版から変化なしの緑の優良ドロソカード。山札の上6枚を見て1体を手札なので下手な探索カードよりも強い。序盤にキーカードを何が何でも引きたいデッキや緑中心のデッキなど採用できるデッキは多い。
・神座の伝道師バーニアン
:ドロー能力が破壊時から出た時に変更され使いやすくなった。シンランを使ったH・フィールドデッキでは現状コイツしかドロソが無いので4枚入れることになりそう。盾が増えるので殴ってくるデッキに相手には手札が枯渇することは少ないが相手任せなので他に何種類かH・フィールドでドロー関連獣が欲しかった。
ピュア・ランガら新能力コスト軽減獣サイクル
:魔改造されてコスト軽減能力を追加された。露骨と言えば露骨だが返霊と連鎖は多量にいれると逆にデッキにならなくなるのでイマイチ。後のカードは使われる可能性はある。
・火炎の流星ソンクン
:ブロッカー破壊のMタッチ獣、デュエプレでは小型ブロッカー破壊によくある6000以下制限が無いのを見るとインフレして来たなぁと感じる。シロガシラデッキの突破力を高めてくれそう。無論スタン落ちがあるがドリームメイトデッキで使うのもあり。
・ブルース・ガー
:場持ちに関してはボロックより優秀な1コス獣。実質1回しか攻撃できないが種族が鳥なのでカゲキリなどに進化させればにノーデメリット。また1回は殴れるので速攻デッキでは最後の1点としても使える。
・雪布妖精ユウコ
・2コス1000でマナ爆誕持ちのスノーフェアリーという事でダイヤモンドブリザード強化カードで終わるカードなのだが注意点が一つ。TCG版ではマナ爆誕は染色の影響を受けるのでコートニーが場にいるとマナ爆誕の最低コストが5になってしまう。デュエプレのFQAにこの辺の裁定が記載されていないので要検証。染色されて5コスになるとユウコはクソ弱いので併用が難しくなる。
目についたカードはこんな感じ。見渡すと横並べVS大量除去という構図に14弾環境はなりそうだが、その横でドロマー超次元がハンデスで全てを刈り取る可能性もあると良くも悪くも蓋を開けてみないと分からない。大きめのコラボイベが控えている以上不健全な環境にはなって欲しくはない。
次はSRカードの現時点での不遇好きの評価を。
基準はこんな感じ
10点:スタン落ちまでに殿堂ナーフされること間違いなしの問題児。なぜこのスペック でOKが出たのかと疑うレベル。
9点:環境次第では殿堂ナーフの候補になり得るレベル、安全に環境に着地してほしいがそれができるかどうかのライン。
8点:環境で良く使われる強いカードたち。強すぎることは無く勝てるカードとしてランクマッチで活躍できそうなライン
7点:環境で十分戦えるレベルのカード、欠点もなくはないが他のカードや構築次第で問題にならないライン。
6点:環境を読んで刺さる場面で使えば強く、メタゲーム次第なカード。
5点:他のカードと組むことで上位陣に戦えるレベルのカード。このカードメインでは厳しいが入っているデッキタイプが強かったり、強いカードと組むことで使われるライン
4点:あるカードの下位互換だったりして欠点が目立ってくる。この点数からランクマッチで使うには厳しくなってくる。
3点:正直他のカードでいいと言えるレベル。使うなら愛が必要、勝つためにを重視するなら使いたくないと感じるレベル。
2点:ランクマッチ以前にカジュアルマッチやCPU戦でも使い勝手が悪く構築の際に候補に入らなくなるライン
1点:下位互換の塊だったりどうあがいてもメリットに変換できないデメリット能力を持っている問題児。使うなら相当勇気がいる。
0点:実装されたことが罪、こんなカードを作るなと開発とクレームを入れるレベル。
大体SRなら8点~4点になる。逆を言うとそこから外れたカードというのは問題児という評価。カードリストを見た後での評価はこんな感じ。今回は超次元呪文とサイキック獣は分けます。
超次元ドラヴィタ・ホール 8.5点
時空の精圧ドラヴィタ/龍圧の覚醒者ヴァーミリオン・ドラヴィタ 7.5点
超電磁トワイライトΣ 7点
サイバー。G。ホーガン 7点
腐毒の幻ハンゾウ 4.5点
超次元ミカド・ホール 8点
時空の封殺ディアスZ/殲滅の覚醒者ディアボロスZ 8.5点
爆竜GENJIXX 8点
超次元ストーム・ホール 6.5点
時空の神風ストーム・カイザー XX/奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX 7点
恵みの大地ババン・バン・バン 6点
龍聖大河・L・デストラーデ 7点
大地竜機シロガシラ・ジュカイ 7点
期待と不安それぞれ込みでこの点数。新弾関係最後は新能力、新テーマに関して現時点での感想。
・ドロマー超次元:ぶっ壊れにはならないでほしいがまだ第二形態。15弾で更なる強化が入ることはほぼ確定なので将来的には不安がいっぱい。
・返霊:細かいこと考えないでハンニバルZにオールインした方が強くね?
・H・フィールド:ドロソがないのでドロマー超次元が環境トップだと辛そうビートが強ければ強そうで相性が極端。
・M・タッチ:専用デッキシロガシラはマナ爆誕を絡めてドロマー超次元と戦えるかが鍵。無理だったら環境はきついか?単体運用は‥‥そういうデッキがなさそう。
・XX:形になるんですかね?コレ、低コスト帯のカードが少なくてデッキにならないorできても強くなさそう。GENJIXXはマルコ軸か超次元GENJIビート軸どっちかは環境入りしそうな安心感はある
連鎖&シグマ:強そうではあるが対超次元のゴーゴンシャックが実質弱体化&スタン落ちと対ドロマー超次元はMジェスティ次第と受動的になったのが不安要素。後はフィニッシュのパワカや面白カードが無いので最後の詰めが一斉攻撃しか手段が無いのが気になる。
マナ爆誕:シロガシラ以外だと現状おもちゃ枠。ババンバンバンだけは将来性抜群。
最期は配信者王2に関して。一人ポケカ勢がいるじゃねーかなんですが、実は彼、元DMPでザビミラキリコを懐かしいと言えるくらいにはやっていたんですよ。後、どうせ相方のZweiLanceが仕込むので問題ないでしょう。ちなみにZweiLanceはポケカの公式に呼ばれたことがある、人材交流と好意的に受けとめよう、遊戯王勢お待ちしております。
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