5月15日新弾カード紹介

さて、デュエプレは実質2週目のデュエマという事で実装するカードが予想でき、人気があったけど弱かったカードを再調整して強くするという事ができる珍しいDCGなのですが、その反面、時期が来たら収録しなければならないカードがあります。それによって環境が不健全になる可能性を持っていたとしても実装しないという選択肢がないという場合が発生します。そしてそのカードがTCG版ではいたって普通のカードだがデュエプレでは非常によろしくないカードになるという逸品が何枚かあります。更にこのカードを実装するなら?と逆算で考えた時、間違いなくコレを放置し続けたら大変な事になると去年の夏から不安視されていたカードが今日は発表されました。

 という事でそうそのカードは”フェアリー・ミラクル”です。

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 TCG版から変わらずマナに全文明がそろっていたら3コスで2マナブーストできるマナ加速カードです。で、コイツを撃った時マナに5文明揃っていなくても最初のブーストでマナに落ちたカードで5色になっても追加ブーストできます。つまりとりあえず撃てば1ブーストできる確実性があるってことですね~この辺は龍の呼び声と変わりません。で、マナに5文明揃える手間というのは3マナ目は単色カードを置く以外の制限はないゆるゆる仕様です。普通に使うなら1、2ターン目に多色を置いて3T目に単色カードを置いて5色そろえてこいつを撃って2ブーストするという事を念頭に多色カードを選択することになります。TCG版からはブーストされたマナがタップインとなる弱体化を受けましたが、どうせデッキが多色まみれになり落ちたカードが勝手にタップインするのがデフォルトなので弱体化?です。

 デュエプレのフェアリー・ミラクルがどうなるのかの前に少しTCG版の5Cデッキおよび5Cフェアリー・ミラクルというデッキタイプの話をします。TCG版ではこのカード実装前から5Cというデッキは研究されいたもののカジュアルレベルでした。つまるところフェアリー・ミラクルの登場とそれに付随した極神編の多色カードの登場によってデュエマのガチ対戦史に5Cは顔を見せるようになりました。この時の初期型5Cはいくつか型があり、Oドライブ主体の小型獣のデッキ、1対5交換ができるラストバイオレンスを撃つ5Cランデスやグッドスタッフカード盛り込んだ5Cコントロールが組まれました。この初期の5Cデッキは今の5Cデッキのように札束ではなく安価な優良カードを多数詰め込んだ玄人向けのデッキが多かったです。またフェアリーミラクルを使わないタイプの5Cデッキも組めました。こちらも比較的安価で組めてグッドスタッフでハイランダー気味の構築になったりとメタや構築者によって入っているカードは様々でした(有名なのはカー〇ンのく〇〇んが第一回裏CKで使ったデッキタイプがコレ)。
 そんな玄人向けで安くて強いデッキだった5C(フェアリーミラクル)に転機が訪れたのはEシリーズ。E1のどんどん吸い込むナウ、E2で各種ゼニスや「覇」、ヴィルヘルムといった高額カードを投入するようになり、5Cフェアリー・ミラクル=札束デッキの概念が生まれました。それ以降も、デッドブラッキオや札束の代表ニコル・ボーラス、踏み倒しのジャックポット・エントリーや蒼龍の大地の獲得と並行してメタになるメガ・マナロックが登場しました。そしてみんなが大好きだったドギラゴン剣も5C化しました。この5Cドギラゴン剣は従来の5Cと違いビートダウンタイプのデッキで、クッソ強いドギラゴン剣(赤緑)、革命チェンジ元兼踏み倒し候補のリンネ・ビーナス(赤黒)、逆転封じのマグナム(赤単)とラフルル(白青)を全部使おうとしたら結果的に5Cになったという珍しい5Cデッキです。そして現代デュエマでは王来編のディスペクターが非常に強力で5Cデッキは環境の最前線に返り咲いています。
 とまぁTCG版におけるフェアリーミラクルもとい5Cデッキの簡単な歴史ですが、TCG版の5Cデッキの多くが速攻などの愚直に殴るデッキを基本的に苦手にしています。対策方法がトリガーやストライクバックのデッドブラッキオ頼みなので盾に無い、手札に無かったらあっさりと負けるという事も往々にしてありました。プチョヘンザで対策したりとゲームバランスの面において5Cデッキはデュエマ史においてかなり健全で5Cで大暴れしたから殿堂、プレ殿したカードはほとんどありませんでした(「覇」やドギ剣は5C以前の問題)。

 じゃあ、デュエプレで5Cというか9弾環境で生まれるであろう5Cフェアリーミラクルデッキはどうなの?という問いには低く見積もってもクッソ強い。というか壊れ性能でしょう。TCG版にあった速攻系が苦手というのはトリガー天門か3T目フェアリー・ミラクルで2ブーストからの4T目に天門ザーディアorアガピトスアラゴナイト炎槍と水剣のTCG版ではミラクル登場時には既にプレ殿でデュエプレで夢のタッグが実☆現)で容易に対策できるのでTCG版と同じ対策は通用しません。Newならエリクシアがスタン落ちするから緑マナが減ると思ったそこのアナタ、アガピトスを使うならウルコス&アラゴナイトも緑入りなのでミラクルと合わせて12枚緑がすでに確保されております。さらに5Cデッキもう一つの弱点ランデスもデュエプレでは殆ど影も形もアリマセーン。加えて多色カードには超ハイスペックなゴッドカードが存在しコイツ等は今だ拡張段階。と、どうやってもゲームバランスがよろしくない方向にしか向きません。ここに聖鎧亜キング・アルカディアスという単色獣を虐めることしか考えていなくて多色環境サイコーなバケモノの実装が確定した今、フェアリーミラクルという足回りを完璧にするカードの実装によって初動、中盤の繋ぎ。受け、フィニッシャーすべてがそろったゴッド強いデッキが爆☆誕すること間違いなしです、ヤダー。
という事でこのフェアリーミラクル君の運命はTCG版では普通に強いカード止まりでしたがデュエプレではクッソ強いカードとして環境に爪痕を大いに残すでしょう。というより多分‥‥というか確実に5Cのパーツは殿堂入りなりナーフが入るんじゃないかなぁ‥‥ちなみに無規制で進み続けた場合↑の歴史で紹介したゼニスや「覇」、ヴィルヘルムなどが加わるので無調整という未来はまぁ~ないですな。どっかで何かに規制が入るでしょう、そう予感させるカードがデュエプレにおけるフェアリー・ミラクルのファースト・インパクトですな。

フェアリー・ミラクルは不安しかないカードですが”ストーム・クロウラー”はというといたって平和なカードです。
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 TCG版と変わらずマナの文明の数だけ山札の上を見てそこから1枚を手札へという強いキャントリという点は変わりません。残りのカードが山札の下へ行く際がランダムになりましたが現デュエプレでは山札の下を参照するカードがないので気になりません。
さて、このカード一見フルスペックで使うなら5Cと考えがちですが上のフェアリー・ミラクルを使うタイプの5Cにはマナカーブが噛み合わないので多分共存しません。5Cで使うならそれこそ〇ーキ〇第一回裏CKの〇らや〇のデッキになると思います。
 じゃあ、このカードの活躍の場は何処かというと緑抜き4Cのボルメテウスコントロールでした。現デュエプレだと青黒赤のゲートサファイアのデッキが近いですね。準ハイランダーTCG版ボルコンとデュエプレのゲートサファイアでは構築やプレイングで違いがありますが、苦手な対ビートダウンに対する壁、状況に合わせて1枚ドローという能力という部分が生きるという点は変わらないと思います。
 つまるところ、青が絡んだ多文明デッキでどっしり構えたデッキの対ビート兼リソース補充カードという便利なカードという訳ですな。問題は4コス1ドローのブロッカーが今のデュエプレ環境で生き残れるのか?という点に限ります。上のフェアリーミラクルだと4T目には天門、裁き、アガピトスが使える状況で除去コンはコイツでドローというのはあまりにカードスペックとデッキパワーに差があり過ぎでしょ‥‥

 平和なアースイーターのクリーチャーの実装発表の次は同じくアースイーターで多色竜の”戦攻竜騎ドルボラン”が発表されました。僕の実装予想では能力が堅実過ぎ、フィニッシャーというよりは除去札なのでVRに降格するかな~と思っていましたがTCG版と変わらずSRでの登場となりました。

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 TCG版からシンパシー:アースイーター、ドラゴンが追加され強化されました。8コスとと若干重くデュエプレの速度に追い付いていない感がありましたがシンパシーの獲得で条件付きながら改善されました。
 このドルボランの主な役割はキングをバウンスし手札の呪文が0枚ならデルフィンを破壊できる2面除去能力によるキングロックメタです。単純に2面除去ができるグッドスタッフ性もあるのでコントロールは言うに及ばずマナが伸びる青赤緑ビートダウン系のデッキにもキングメタで搭載されることがありました。キングアルカの種と盤面次第では返しのターンに進化速攻ができない可能性もあったのでドルボランでロックを解除しつつビートダウンすることで青赤緑ビートダウン(この時代ならマルコビート)はキングロックに抗っていました。
 さて、このキングロックへの対抗札のドルボランがでデュエプレではどうなの?となると、除去コンでは普通に候補になりそうです。シンパシー能力を生かすのは難しいですが8マナまで粘ることは比較的容易なので出す必要がある盤面は比較的ありそうです。一方キングメタとしてマナが伸びるビートデッキのメタ枠としては、キングの種がウルコスなどより軽量獣になった、フェアリー・ミラクルで大量ブーストしてくるためバウンスしてもその場しのぎにだけで返しのターンに進化速攻される可能性が高まりメタとしては機能しにくくなったと思っています。というかエンペラー・マルコが実装されると仮定したマルコビートの場合マルコに進化できるのか?という問題があります。4T目にザーディア、アガピトス、裁きが飛んでくる可能性がある中クウリャンとかが盤面に残る展開が見えないですね‥‥またデルフィンを破壊できる可能性もデルフィンの能力強化によって低くなりました。なので除去コンでは呪文メタ対策のカードをドルボランに頼り切るというのは難しそうです(その分クリーチャーが強くなっているので戦いようはあるしキングに弱いという点を棚上げすればオルゼキアという択もあるので除去コンが9弾環境で辛いか?という問題は別)
 他新規のデッキタイプとしてはシンパシードラゴンに着目して除去ドラゴンというデッキタイプが考案されそうです。竜極神などを添えた青黒赤(緑)のドラゴンデッキになりそうです。この場合シンパシー元はザークゼウォル、ノースグレイが軽量獣で役割を持てそうなのでシンパシーが生きそうです(ゼウォルはスレイヤー持ちなのでアラゴナイトと相討ちできる)。もしくは実装直後しかいなかったドルゲーザ系のデッキが復権する可能性は‥‥あるかなぁ‥‥初動の南西の巨人がアラゴナイトにタップキルされる上に対速攻面がアースイーターブロッカーとトリガーに頼る点、ドルゲーザとドルボラン以外ほとんど単色獣なドルゲーザが9弾環境で戦えるかというとちょっと怪しそうです。
 とまぁ、2面除去できるドルボランはTCG版より強化されたが周りが魔境化したことで使いにくいのかなぁと思います。それでもアガピトスを焼ける多色クリーチャーは貴重なので使える場面がありそうなので腕が試されそうです。

 2種のアースイーター、スペース・クロウラーとドルボランは勝舞の時代のカードではすごく便利だったり、2面除去ができるという事で当時基準で強いでした。そしてコイツ等がデュエプレに来ても時代相応のスペックで普通に強い、使えるレベルのいたって健全なカードです。
一方、フェアリー・ミラクル‥‥というかデュエプレの5C(天門)デッキはというとやっていることが中学生勝太時代のレベルで勝舞時代ではオーパーツで対抗するのがほぼ不可能に近くなってきました。ウルコスに続くターボカードに強力なロック性能を持つフィニッシャーの実装が確定となりエリクシアがスタン落ちするというのは些事でしかありません。
遠征週間二週目 ここからが本当の地獄だ!!」結月(ゆづき)@ONE(おね)のブログ | 新たなる歩み 新たなる深みへ - みんカラ

9弾環境はマジで地獄になる予感しかしません。3T目フェアリーミラクル→4T目天門or裁きorアガピトスだけでもキッツいのにこれに最低でもキング・アルカディアスとクイーン・アルカディアス、ゼンアクが加わるという恐ろしい弾になります。
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このラインナップと想定戦術が冗談だったらどんなによかったことか。この3→6マナの恐怖のコンボを使いゴッドと聖鎧亜を使った5Cデッキが他のデッキを蹂躙するという未来を回避できるカードが来て欲しいところですが‥‥難しいですね。このハイスペックカード共は単体でもクッソ強いので無理そうですな(諦めの境地に開眼しそう)。
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 去年の今ごろから夏ののデュエプレはブリブリマスターズ→ボルバルマスターズでしたが今年のデュエプレはアガピトスマスターズ→5Cマスターズと違うんだけど去年と同等以上に地獄な環境幕開けの予感デース。そして新弾(10弾)で対抗カードを出すどころかタッグを組むカードが出て(この場合はナイトがそうなりそう)組み合わせられないデッキ(サムライが主な犠牲者として)が蹂躙される流れまで一緒になりそうですな。
 で、そうやって過ちを重ねた後に調整が入るというのもお約束。さて調整はどうしますかねぇ~これまでのDP殿堂2枚はTCG版でも殿堂入りしていて調整しても他との組み合わせその他諸々で殿堂入りしたカードなのですが、5C(天門)関係のカードはTCG版では健全カードとデュエプレとデュエマが違うという事を如実に示す調整になってしまうのか。
それとも今日これまで↑で言って来たことが全て杞憂に終わって平和で健全なデュエプレが続くのか9弾の実装がいろんな意味で注目度が更に上がりました。
 以上今日の新弾カード紹介、地獄の9弾環境開幕を告げるミラクルなブーストカードとオマケのアースイーターたちでした。頑張って毎日新弾のカード紹介をして行きます。Twitterからもチェックできるのでよろしければフォロー、いいね、リツイートをよろしくお願いします。