デュエプレ未実装カード紹介前編

9弾で唐突にクリティカル・ブレードが実装されて非常に驚きましたね。去年の3~5弾ぐらいで実装されていればそれなりに需要がありそうなだけにカード実装の闇が見えそうですが、クリティカル・ブレード以外にもそういうカードはまだまだたくさんあります。今回はそういった未実装なんだけど懐かしい、使ってみたかったあのカードたちを紹介していこうと思います。
 今回は前編として非殿堂・プレ殿カードからピックアップしていきます。後編は(元)殿堂・プレ殿カードから弱体版、調整版が未実装となったカードから選んでいきます。また9弾EX以降でまだまだ実装されそうなカードがあるのでDM01~DM17のエキスパンション、つまり転生編までのカードでサバイバーとクロスギア関連以外のカードから選んで古い順に紹介していきます。他、TCG版とデュエプレの弾を行き来することになるのでTCG版の弾はDM‐○○、デュエプレの弾は〇弾として表記していきます。


 記念すべきDM‐01弾で登場したで銃神兵ディオライオスはデュエプレでは実装されませんでした。このカードの役割的なものは文明違いの同型再販に当たるデスモーリーが先行で実装されたため困るという事にはならなかった。
 一方でアーマロイドのデッキではこのディオライオスの自壊効果はかなり重要な能力でデュエプレの1~2弾で実装されなかったため、後々もアーマロイドのカードが未実装となり、アーマロイドデッキはデュエプレでは再現不可能に。まぁ、アーマロイドのデッキで一番有名なのは”アッシュランデス”でランデスギミックデッキなのでDCGのデュエプレでは害悪認定されてもしょうがないと言えばしょうがないのですが‥‥後、この結果、ダークヒドラ君の就職先が一つ減りました。
 とはいえ、9弾でメタルクローやムゲンイングマールといったアーマロイドのカードが実装され、ランデスもミルドガルムスが解禁されている、同型再販のデスモーリーがスタン落ちしているという実装に向けた追い風があるので今年の夏にひょっこり実装されるかもしれません。


 当時は貴重な確定除去として青入りのデッキで使われていたのがこのコーライル。正直、スペックを見ると分かりますがDM‐02では完全にオーバースペックで、長い間青の確定除去として活躍しました。デュエプレでは9弾EXぐらいで実装されそうですね。というこのスペックなら今のデュエプレでも十分通用しそうなのでデュエマ初年度に存在していたという方が驚きな1枚です。
 未実装になった理由はこのハイスペックもさることながら自分と相手がコーライル入りのデッキで非常に低確率ながら千日手に近い状態が発生し決着がつかないというバグみたいな事が発生する可能性があるので実装されなかったというのが僕の予想です。
 一方種族、サイバーロードという事でマルコの強化になる点で9弾EXで実装されて欲しいカードになります。山札送りの能力をコーラル以外のクリーチャーに限定すれば上述の先日手も発生しない(と思われる)ので、この機会に実装されて欲しいなぁと思っています。というか実装してください、9弾EXを逃すと確定除去能力があるとはいえ5コスのサイバーロードを実装する理由が後々ないので。


 今回の記事を作ろうと思ったきっかけの1枚がこのスネークアタック。DM‐03収録ながら盾1枚の犠牲と引き換えに自軍を全てWBにするという、結構強いカードです。盾0枚の時はノーデメリットで、アクアンが使えたころのTCG版では黒入りのビートデッキでよく使っていた記憶があります。
 と、思い出深いスネークアタックですがデュエプレでは2弾ぐらいに実装されていたら青黒アクアンビートが組まれていたかもしれない1枚。未実装となった原因は恐らくダイヤモンド・ブリザード。盤面並べてブリザード出してアンタップマナを用意してスネークアタックを撃って一気にビートダウン。ナーフ前に存在した黒緑ブリザードが更に頭おかしくなってしまいそうなので未実装となったのでしょう。
 じゃあ、今のデュエプレでは?となると黒系のビートダウンはアルバトロスを使う関係でマナが伸びる&アルバトロスでリアニされたクリーチャーにスネークアタックでWBを付与するには手間がかかるという事で実装しても問題なさそう。というよりミックスBOXガチャでザマルをプロモ化するならこういうカードを実装した方がいいのでは?と思っています。実装したら黒緑速攻より遅いがアルバトロスよりは速いデッキの強化になるので個人的にはさっさと実装されて欲しいです。


 ホーリー・ス―パークやバリアント・スパーク、ジャック・アルカディアスが飛び交う現デュエプレで局所的なメタカードとして需要がありそうなのがギガボルバです。トリガーを封じるという点がデュエマの醍醐味を叩き潰すという事でコイツも未実装となりました。が、じゃあ、このカードがすごく強いのかと問われると白以外のトリガーは普通に使えるという事でそこまで需要が無かった。いわゆるおしゃれ枠、ピン刺し枠で刺さる相手に出せればいいというカードだった。
 デュエプレ実装を考えると、能力がゲームの醍醐味を潰しかねない、種族がマイナーなのとアルバトロスのリアニメイト範囲に入っているという点を運営が重く見ている節があるので実装は結構怪しい。ある意味アルバトロスによって実装が閉ざされてしまった1枚。まぁこれが使えるからと言ってアルバトロスがぶっ壊れになるかと問われるとそうではないので何とも言えない。


 こういう独特でオンリーワンなカードは後々変なコンボで環境を壊しかねないという事でデュエプレでは軒並み未実装となっています。実際、デビル・ドレーン(3コス闇呪文自分の盾を全て手札に戻す)や怨念怪人ギャスカ(闇1コス4000でCipで自分の手札全部捨てる)が前者はMロマ、後者は零龍によってぶっ壊れコンボが開拓されてしまい殿堂入りをした経緯があるのでこういうカードの実装に慎重になるのは仕方がない事です。
 また、TCG版は新規層を取り込むのは新シリーズが始まる年度初めと夏のクロニクルデッキで復帰勢を獲得の2つに絞ることでそれ以外の時期の弾ではこういった応用力を試すカードを出しやすいのですが、デュエプレでは毎弾新規層獲得のためにデザイナーズデッキ用のカードや単純なパワカ出し続けなければならない、TCG版でコケてしまった失敗ギミックや種族、目玉カードがあまりに多くてそれらの救済で枠が一杯‥‥といった課題が山積しこういうコンボ用カードの実装が非常にむずかしいのが現状です。
 神々の逆流自体はというと、TCG版でこのカードを使ったコンボが環境を制したという事はなく自分のマナも手札に戻るという事で派手で何かコンボになりそうだが使いどころはいまだに無いと言ったカードです。なので神々の逆流が実装されたとしても使いどころとしてはTCG版同様大量に増えた手札からルナ・コスモビューを大量展開するコンボくらいしか使い道がない。テクノロジーとも手札の上限制限でアンチシナジーなので壊れる要素が無いのでこのカードを出すリスクは無いと思われます。


 闘魂編~転生編編終わりまでのデュエマのアニメ『デュエル・マスターズ チャージ』でのミミちゃんの切り札と言えばこの金剛の巨人という思い出が僕にはありました。という事なので初期のデメリット能力だらけのジャイアントのカード中では比較的知名度があった。本音を言うと驚天の巨人をナーフ前のあんな仕様で実装するくらいならこの金剛の巨人をデュエプレ仕様に強化して実装してくれと思いました。8弾EX環境でのレジェンドバトルがミミちゃんだったのでなおさらそう感じます。
今後も緑のSR枠は目玉カード枠があまりないので金剛の巨人も実装される可能性はありそうです。その際は驚天の巨人での反省をしっかりやってそこそこ強いカードとして実装されて欲しいと思っています。せっかくミミちゃんのスキンもあるのでこういう部分でもノスタルジーに浸れる可能性があるというのもデュエプレに求められる要素だと思うので。


 EXターンの原点はボルバルじゃねぇ、聖剣炎獣バーレスクだ。という事で元祖EXターンのバーレスクもいまだ未実装です。未実装の理由は様々な理由で各種ワイバーンが軒並み未実装となってしまい、種の種類が少なすぎるのが未実装の主な理由になりそうです。
 なのでワイバーンの種類が増えないとどうしようもないんですよね‥‥が、しかし、バーレスクワイバーンを種にする専用デッキ以外に式神イノセントで様々な進化先に進化する”ダーウィン”というデッキにもバーレスクは使われていました。イノセントが実装済みなのでカジュアル向けとはいえ何種類かのワイバーンと共にバーレスクが実装されるという可能性は弾の空き枠次第ではありそうですが、戦国編以降はその枠も結構怪しいのが難点になりそうです。


 ”猿ランデス”という愛称で親しまれた懐かしきランデスデッキ、アッシュランデスもデッキの核となるアッシュがランデスは害悪死すべし慈悲はないという運営の方針によって未実装に。ただ、このアッシュランデスというデッキ、TCG版で規制が入ったのはダークヒドラだけというランデスデッキの中では当時基準ではそこまで強くはありませんでした。全盛期は極神編なのですが、その時のランデスデッキで最も強かったのはミルドガルムス、ザールベルグを母なる大地と紋章で使い回した挙句バジュラで殴るドラゴンランデスと英知と追撃の宝剣を使う黒ランデスでした。
 ミルドガルムスが実装されたのでランデスに対する運営の殺意が減って来たような感じがするのでアッシュも実装されていいと思うんですよね。メタルクローやイングマールといったアーマロイドのカードが9弾で実装されたのでアーマロイドのデッキを組ませるならこのアッシュランデスだと思うので9弾EXで組めるようになってもいいでしょう。



 2弾でシャーマン・メリッサが実装されましたが元祖はこっちのブロッコリーです。メリッサはDM‐28、ブロッコリーはDM‐10と2弾で出すなら本来はこちらなのですが、3弾のダイヤモンド・ブリザードの関係で元祖が未実装となりました。他、デュエプレの背景ストーリではウェーブストライカーの主力としてワイルドベジーズが存在していたので去年はなかなか野菜の種類が増えませんでした。ただ、8弾からまたワイルドベジーズが実装され始めたので、このブロッコリーをデュエプレで見る可能性はありそうです。ちなみに野菜デッキはTCG版では組めますがE2時代からなんですよね、なので当分は独特な野菜たちが各デッキのサポートに回ることになります。


 DM‐10の踏み倒し3コス呪文唯一の生き残り緊急再誕。場のクリーチャーを生贄にすることであらゆるクリーチャーを実質3コスで出せる一見壊れカードのように見えてマナの枚数以下に縛られるという点で母なる大地と転生プログラムの劣るという事で規制を免れた1枚。当時の主な使い方が5枚目以降の母なる大地という役割に哀愁が漂います。ぶっ壊れプレ殿カード共より緊急再誕が優れている点は進化獣が出せる、アルカディアスやアルファディオスを出されても唱えられるのはコンボデッキにおいて結構重要。
 デュエプレでは現状進化させる以外の方法で場から離しにくいロマネスクのキャンセル方法として来て欲しいなぁと思う。後は母なる大地、転生プログラムを出禁とするなら代替カードとして緊急再誕を様子見で実装してもいいと思っています。



 執拗なる鎧亜の牢獄が先に実装されてしまったため、劣化版とか言われそうな陰謀と計略の手。という事でコントロールデッキは現在4Cが主流という事で牢獄に敵わなそうなのですが、陰謀と計略の手は青黒系のビートデッキにも除去札として当時はよく使われていました。ザマル入りの準黒単では陰謀と計略の手やメルニアなので青マナを用意するというのが基本でした。スネークアタック同様4枚使えるアクアンやザマルを絡めた青黒ビートの強化のために牢獄の下位カードではあるものの実装を期待している1枚。


 DM‐12で2つの進化元を持つ多色進化獣、通称デュアル進化獣の中でデュエプレで実装するとしたら最も使われそうなのがこのロメール。種がサイバーロードなので実装すれば黒入りのマルコビートの強化になる。能力もパンプアップでメツとかジャック・アルカディアスの火力除去から味方を守れる。当時は環境にあまりいなかった天門系デッキや、ゲキでのリアニメイトや手打ちで駆け付け一杯の如くアドを稼ぎながら壁になるブロッカー共を無視できるアンブロッカブル能力付与と実装されていればそれなりに使われそうなロメール
今からデュエプレに実装するならパワーを6000まで上げてWBにしてもいいのでは?と思います。ヴァルディが7000なんだから極神編相応にロメールを強化しても罰は当たらないでしょう。というか実装ペース的に10弾も多色カードを含めた極神編の弾になりそうな気配があるのですが、極神編の未実装カードだけでは9弾EXと10弾、10弾EXをサバイバーと再録込みでも枠を埋めるのはかなり厳しいので3~5弾では実装されなかった聖拳編の多色カードが多数実装されるのでは?と不遇好きは予想している。で、そうなったとき明確に実装目的がありそうなのがこのロメールだった。
 ちなみに他のデュアル進化獣はというと白青のアギラは進化元にアースイーターがあり今出しても違和感はない。黒赤のギガランデスのは種にアーマロイドがあり、アッシュなどでアーマロイドをプッシュするなら候補になり能力もランデスとは関係ないパンプアップとWB付与によるビートダウン強化なので障害が少ない。赤緑のゼノメノンは進化元がゼノパーツと多分ギガントインセクトでマイナーより&付与能力がランデスだが弱く微妙。ジャガスターも種がイマイチ&能力が弱いと格差がすごい。なので実装されるならロメール以外は改造されると思われる。
 各デュアル進化獣がデュエプレにベタ移植実装された際の強さは大体こんな感じ
ロメール>>優遇種族の壁>>ギガランデス>能力の壁>アギラ・ゼノメノン・ジャガスター

 ランデスハイランダー推奨という完全玄人向け仕様のため未実装となったのが天使と悪魔の墳墓です。本来なら4弾くらいで実装されてもよかったのですが、マナ置きの際の墳墓除けというテクニックがプレイの敷居を上げすぎるというのは新規プレイヤーには難しいので仕方がなかった。それから約1年が経過、プレイヤーのスキルの上昇、新規層へのプレイングガイドの動画を出す配信プレイヤーが定着しているので今なら墳墓も実装できそうです。メタゲーム的にもセンチネルやバルケリオスを並べてくるアポロヌスが何時までも環境にいるのはよろしくないと運営が判断しそうなのでその際に墳墓がメタカードとして実装される可能性はありそう(なお、アポロヌス側も墳墓前提で展開されるとメタにならない可能性はある)。ランデス効果が嫌いなら崩壊と灼熱の牙のようにハンデスに変えればよりアポロメタになりそうと実装されればメタゲームに結構な影響を与えそうです。マーキュリーがいない前提ならツヴァイメタにもなる。

 疑似ランデスのタイム・トリッパーも無論ランデス関係という事で未実装となりました。登場直後は裁きの存在からいまいちでしたが、その後は黒ランデスのデッキの初動として活躍。その後はクリーチャーという打点が出せて妨害できるという事で黒入りのビートダウンデッキを中心に活躍しました。
 じゃあ、デュエプレでは?となると後攻側が使えば先後の差を覆しうる可能性はあるが先行側が使えばより有利になってしまうという危険もあります。とはいえ、ビートデッキで頭を悩ませるジャック・アルカディアスの手打ちを1T確実に遅らせられ、除去のデコイになるというとのは黒入りのアグロ、ビート系には朗報と言えそうです。一方でゲキでリアニ可能とコントロールでも妨害札として強そうなので3コスで実装というのはリスクが付きまといます。

 青いジェニーことパクリオも能力の調整が難しいハンデスという事でいまだ未実装。TCG版ではジェニーとの差別化点として盾送りなのでマッドネスが発動しないため、戦国編期にメタゲームに存在したカウンターヒャックメーに有効なハンデス、強力なマッドネス、永遠のリュウセイ・カイザーのメタ、黒が入らない事が多いカイザー刃鬼やイメンループの妨害札として大活躍しました。他、マイナーコンボとしてはあえて呪文のトリガーを盾に送ってブルーメルキスでパクって使うという事もできる。
 一方でマルコビートや青単サイバーといったビート・アグロ系では盾が増えてしまう、4コスは重いと言った理由で使われませんでした。
 種々の理由を考えると実装の可否は半々といったところ、テクノロジーが殿堂入りしたため青単のコントロールが組めないという健全ポイントやコントロール軸のマルコも存在しているので強化パーツになると一定の需要はありそう。その一方でまた最大コスト参照のハンデスということでジェニーと効果が被り過ぎ、ジェニーの採用が少ない今実装してもトップメタデッキには採用されない可能性が高く出す理由がない。と各種理由が拮抗していると思われ、実装がどうなるかは不透明。



 さて、ここまでいくつもカードを紹介してきましたが、紹介したカード以外にも多数のカードが未実装となっています。特に多いのがランデス関係、使った側のマナも減るというカードですら容赦なく未実装にするなど親を殺された恨みでもあるかの如くの滅ぼしました。ランデスという能力自体カードを使わせないというカードゲームの醍醐味を台無しにして初心者や新規プレイヤーを排除しかねない要素なので強いカードは実装できないのですが、コスト論的にはハンデスより強い設定をされているにも関わらず徹底的に駆逐しました。
ではなぜこのようにハンデスは緩く弱体化、ランデスは鬼畜の所業となったのか、原因は去年のデュエプレ最大の問題児ボルバルザーク、お前が原因だ。



また何かやっちゃいましたか?な雰囲気全開のボルバルザーク君。ランデス以外にも多くのカードを生贄に捧げ、頑張ってカード調整をした開発チームの努力も虚しくプレイヤーたちによる貪欲かつ情熱的な努力によってボルバルマスターズという悲劇の歴史が繰り返されてしましました。
ということでここからは開発チームの努力の結晶の痕跡という名のボルバルザーク被害者の会でお送りします。


 まず最初の1枚は、ランデスの一番基本的なカード、マナ・クライシスです。ゴーストタッチがDM‐01で2コス、コレがDM‐02で4コスという事から分かる通りランデスハンデスより強い能力であるという調整がされています。
 最軽量のランデスカードという事でランデス主体のコントロールデッキだけでなく、マナを伸ばすデッキへのメタカード、いくつかのビートデッキでの妨害手段として環境に時折顔を出す1枚。この”緑で相手への妨害ができる”という点が10T耐久する必要があるデュエプレボルバルの仕様とバツグンに相性が良いため無事?未実装となりました。
 現代では環境が高速化していて使われることは少ないものの、4コスの呪文を使い回したり効果を増幅させるカードが多数存在するためそれらのデッキではよく使われます。そしてそれらのカードは定期的に追加され、そのたびにマナ・クライシスが注目されました。そのデッキたちが一定に活躍してしまいランデス=害悪が定着した結果、マナ・クライシスは需要に対してまったく再録されないという問題も抱えてしまいました。さすがにデドダムほど高騰はしていませんが、美品ならしっかりした場所で売ると1枚200円~500円ほどで買い取られるので家の押し入れかカードボックスを引っ張りだして当時を懐かしむと同時に探してみるのも一考です。宝探し感覚で美品のマナ・クライシスを見つけたら物好きな現役プレイヤーのためにカードショップに足を運んでみるのもいい事だと思います。


 シンプルイズベスト、呪文のコストを-1するラブ・エルフィンもまたボルバルの被害者です。呪文軽減獣なんてボルバルデッキに入っていたの?と疑問に思われますが、入っていました。初期型のボルバルブルーでは2T目シビレアシダケ→3Tエルフィンエナジーライトという流れでマナと手札を回し、コイツで赤の除去呪文を早打ちしてブロッカーや同系メタをし、ボルバルにつなげてフィニッシュというのが最強ムーブ。
 デュエプレでは各種除去呪文のコストを下げて10T目までの耐久をフォローし、ボルバル着地後はTCG版同様クリーチャーなので打点になるという相性の良さが原因で未実装になった思われます。ボルバルと他に1体攻撃クリーチャーがいればノートリ、ノーブロッカーなら勝てるというのがいかにぶっ壊れているかが分かります。
 が、2021年のデュエプレでは4コスにジャック・アルカディアスがいて場持ちが非常に悪くなっているので実装しても強くないので新弾枠の数合わせで来てもおかしくはなさそうです。


 赤の専売特許アンタップキラーによって殴られる前に除去が撃てるというのは10T目まで耐久する必要のあるボルバルとはめちゃくちゃ相性がいいという事に開発が気づいた結果、2弾以降ぱったりとアンタップキラー関係のカードが出なくなりました。未実装のアンタップキラーで最も知名度がありそうなのがこのストームジャベリン・ワイバーン。ミストリエスで延々ドローしながらブロッカーを出すVSコイツでトンカチし続けるというのは昔の子供たちのデュエマではよく見られた光景だと思っていますが、それは思い出の中にしまわれることになりました。
 ただ、ストームジャベリン・ワイバーンはプレイヤーへ攻撃できないので特別アンタップキラーの中でボルバルと相性がいいわけではなく、ボルバルと同期のタージマルには一方的に負けるので実装してもボルバルマスターズに寄与するかと問われると怪しいです。とはいえ殴り返しで4コス7000は抑止力として強すぎると判断され未実装となってしましました。
コイツを実装するならやはりバーレスクとセットで出すべきでしょう。アガピトス&ムルムルもいるので壊れには絶対にならないのでもう安心の1枚です。


 盾が増えるというのはつまり耐久力がアップする、マナから盾を増やすので仕込んだカードが分かってしまうがスパークを仕込めばほぼ1T延命できて使った枚数分ターンが稼げる。マナが減るとはいえ4コスと軽く他の行動もしやすいとデュエプレボルバルの仕様にマッチしすぎているので実装する事ができませんでした。
 このカードはTCG版ではまったく再録が無いのでマナ・クライシス同様初期のカードながらマナから盾追加と4コストが独特かつ強力なのでシングルカードの価格が高く、美品は数百円で売れます。
 ボルバルが殿堂入りした今なら新緑の魔方陣も出せそうです。結構、このカードの実装を希望する声は一定ありそうなので実装するならマナからトリガーのカードを探索してシールド化するという仕様になると思います。各種トリガーを仕込んで耐久力を上げる、TCG版と同様の活躍ができます。他、トリガー能力付きで盾が増えるのでアポロヌスの攻撃をコレ1枚でしのげるというメタの役割も可能と需要もあるので個人的には実装を期待しているカードです。


 サウザント・スピアはOKで地獄万力が駄目な理由は味方のクリーチャーを巻き込まないこと。ボルバルはお供がいないとEXターンまでに殴り切るには不安があるので味方を巻き込まず、複数体を除去できる地獄万力と組ませたらヤバそうと判断され未実装となりました。またデュエプレの盤面上限のシステムによって地獄万力で処理しきれない数のクリーチャーが並びにくいというのも実装を妨げる要因になったのかもしれません。
 ボルバルが殿堂入りしたのと9弾までのインフレを考えるとこのカードの実装はあんまりうれしくないなぁと僕は思います。TCG版だとトリガー付きのスクラッパーが登場してから万力の方はめっぽう見なくなってしまったので需要もなさそうなんですよね。トリガーなし、5500以上は確定除去でOK、割り振りはスクラッパーでOKとTCG版の初期型ボルコンを支えた優良カードはデュエプレでは実装されても全盛期のようなの活躍を見せることが難しいカードになってしまいました。

 マナ・クライシスに並ぶ代表的なランデスカードであるので当然未実装になりました。TCG版では5コスでコイツを撃った後次のターンに7マナになるのでロスト・ソウルでハンデス、宝剣で除去と更なるランデスが可能とマナカーブを支えるカードとしても非常に強力でした。だからこそロスト・ソウルや宝剣がデュエプレでは8コスになるという調整されました。
 ボルバル以外にも大きく影響した1枚なので、今のデュエプレに実装しても影響は大きいと思っています。コレの次にミルドガルムスが出せる、赤緑の多色で色の調整が可能で5Cの中盤の繋ぎ兼妨害ができるとコントロール同士の戦いが泥沼化する可能性を秘めているので焦土と開拓が実装された場合、デッキの構築が変わりそうなんですよね。一方で速攻系にはほぼ影響しない、マナを伸ばすビートデッキ相手にはそこまで効果がない、多分ランダムランデスになるので狙ったカードを墓地に落とせず、リアニメイトを補助してしまうと単純なパワカという訳でもないので影響は大きいそうだが、ボルバルが殿堂入りしているならヘイトを集める程ではないというのが実装されたらの過程をした際の僕の予想です。


 超簡易版エターナル・フェニックスことチッタ・ペロルもドラゴン軸のボルバルデッキの環境汚染を防ぐ意味合いで出禁という措置が取られることになりました。普通に考えて、ボルシャック・バディで探索できて、バディの召喚酔いが解けたターンにこいつを出して延々アンタップキラーになったドラゴンで相手を殲滅した後ボルバルのEXターンで勝つというのは虐殺じみていますからね。ここにバジュラを絡めるともはやオーバーキルになってしまうのでチッタ・ペロル未実装は仕方がありません(エタフェニでも近い事ができるから火力除去になったがエタフェニはせめて割り振りにしてもバチは当たらんだろうに‥‥)
で、このドラゴントンカチ抑制の影響で数少ない有能ボルケーノ・ドラゴン、ガルドスも未実装とボルバルによってドラゴンデッキも結構な弱体化をされて現デュエプレ環境では苦戦を強いられています。
 デュエプレでチッタが来てもドラゴンデッキの強化にはなるんですがやっぱり1000のシステムクリーチャー、ジャックアルカとメツで簡単に焼き鳥されるのでいまいち&ゲキでリアニできるなどでゲキメツ強化になりかねないという事でゲキメツの使用率が今より下がるorナーフしない限り出せないんだろうなぁと思います‥‥というより出せねえなぁ、チッタ‥‥ゲキでリアニできてリンク後のランデス能力を最大限に生かすアンタップキラー‥‥地獄の予感しかしないです。

僕が気になったカードたちはこんな感じです。皆さんの思い出のカードはありましたか?6月頭のアンケートでも実装希望のカードを書く欄があったりと、この辺開発班は結構考えているみたいです。
 いまだ未実装のカードの原因はランデス関係やボルバル関係など多岐にわたっています。特にボルバル関係は開発班が必死に赤緑で簡単に耐久させないように多くのカードを生贄に捧げるという苦渋の決断をし万全の調整&後々も暴れないように更なる犠牲をささげたというのが今回のカード紹介で分かると思います。開発だって必死に努力したんです。でも結果は、じゃあ緑はボルバルだけでもダイジョーブじゃんとプレイヤーが開発の盲点を突いてしまった結果が去年のアレです。なのでボルバルマスターズに関しては殿堂入り(ナーフ)が遅れたことは開発を責めてもいいですが、カードの組み合わせに関しては開発がここまで努力したという事は(多分)事実なので、今そこをほじくるのはやめましょう。
 が、一方第二のボルバル枠いなりかけている?ゲキメツの影響が不安です。今回挙げたカードでクリーチャー系はほぼ4コス以下でゲキで簡単にリアニでき、メツでさっくり除去されるという点を加味すると今後が結構怪しいです。自分も相手もゲキメツ除去&リアニとフィニッシャーを任せるというのは環境の多様性からみると大変よろしくないので。他、今回とは関係ないものの、デッキ内で黒or赤の色をゲキメツと1種のカードで補うという構築がちらちら出始めている(こういう構築は他のカードでも発生している)というのは去年のボルバルの構築を思い出してしまうので、僕はそういう構築が今後も続くのであればそのカードは規制されるべきだと思います。

 最後は未実装カードとは関係ない話になってしまいましたが、未実装カード紹介通常編を終わります。次回は後編殿堂・プレ殿カード編になります。今後も不定期で考察などをしていくのでTwitterからもチェックできるのでよろしければフォロー、いいね、リツイートをよろしくお願いします。