デュエプレ未実装カード紹介後編

前回は非常に長くなって申し訳ありません。ボルバル被害者の会を中編にすればよかったのですが、今回の未実装カード紹介を3回にすると3回目は(恐らく)9弾EXのカード発表の毎日記事投稿と被ってしまう可能性があったためどうしても2回で終わらせる必要があったので長くなってしまいました。
 今回は後編という事でTCG版で殿堂入り・プレミアム殿堂入りをしていて、デュエプレでは調整版が実装されなかったカードたちを紹介していきます。アクアンやボルバルのように能力が弱体化したり、ストーリミング・シェイパー→ストーリミング・ビジョンやドルマークス→マルドゥクスのように調整版の別カード実装されたり‥‥ということなく未実装となったカードを個人的にピックアップします。

*未実装となった理由について語っていますがあくまでも個人の推察です。そんな理由なのかなぁ程度な事をご了承ください。







 デュエマの最初の殿堂入りに刻まれた1枚のエメラルはまだデュエプレでは使えません。デュエプレなら1,2弾で来ても良さそうなのですが、2020年における青の主力はリキットピープルだったので、あえてエメラルを出す理由がなさそうなんですよね。加えて2コスで盾にSTを仕込めるという事でTCG版同様アストラル・リーフで大量ドロー→エメラルで盾にSTを仕込んで受けを万全にという展開は環境を壊しかねないという懸念もあったかもしれないです。
 なら今のデュエプレではというとエンペラー・マルコが実装され、種族のサイバーロードが生かしやすくなり、盾にトリガーを仕込んでもサファイアで焼かれたりなどでそこまで脅威な能力ではなくなったので今後、実装される可能性はあると思います。
 ただ、そのままで実装というのはちょっと危険なんですよね。TCG版の神化編期のトップメタデッキの一つ、サイバー青単というアグロデッキはエメラルとアストラル・リーフが1枚制限であることを前提とした開発がされていたのですが、それでもパラダイス・アロマとスパイラル・ゲートが殿堂へ行くという措置を受けたのでエメラルを2コスで実装というのはリスクが高そうです。なのでエメラルを実装するなら最低でも3コス以上のコストが安全だと思っています。




 自分の盾を好きな数手札に加えるデビルドレーンと場に出たら自分の手札を全て捨てるギャスカも現デュエマでは殿堂入りしています。理由はこの効果や能力を最大限に生かしたコンボが開拓され環境トップに上り詰めたり、理不尽なゲームを押し付けたからにほかなりません。見るからにデメリットの塊なこの2枚ですが、デビルドレーンは様々なコンボに使われ、他のいくつかのカードにも規制が入り最終的にはデビル・ドレーン本体も1枚制限になりました。ギャスカも2019年年末に登場した零龍によって最速2Tキルという驚愕のコンボが開拓され2020年の夏に1枚制限になりました。
このようにデュエマではスタン落ちがないルールが主流なため突如として古いカードがぶっ壊れカードになり需要が生まれ価格が暴騰するという事が度々発生します。新弾が出るたびに古いカードとのコンボが生まれるというのはデュエマの醍醐味である一方短所でもあります。 そして再録がなされるまでがテンプレ。
 僕もドギラゴン剣からアパッチウララーを踏み倒し、アパッチからWBのサイキックを踏み倒せばワンショットできるコンボを教えられた時とても感動し、速攻でカードを買ってデッキを組みました。
 じゃあ、デュエプレではどうなの?となるのですが、Newというレギュレーションの関係やTCG版で弱かったが人気だけはあった救済対象カードが多すぎてなかなかデビルドレーンや前回の神々の逆流といった何かに使えそうなんだけど今は使えないコンボ系カードを実装しにくいという状況が続いておりなかなか厳しいです。まぁデビルドレーンもギャスカもコンボの内容が即死性の高い理不尽コンボなのでデュエプレにそのままで実装というのは多分ないと思っています。
 とはいえ、EXパックという補完弾が出るようになったのでギャスカみたいな過去や未来のカードと組み合わせることを前提としたカードが多少なりとも出しやすくなってきたのかなと思うので、ある程度はコンボ向けの変なカードは実装して欲しいという願望はあります。




 お次はハイドロハリケーン、デュエプレ出禁能力の一つランデス効果を有する青の呪文です。無論、そのままで実装していいカードではありません。というよりTCG版にはないデュエプレオリジナルカードとしてアガピトスが存在し、アガピトスの能力で容易に光獣を盤面に並べられるため盤面上限による枚数制限を差し引いてもハイドロを実装するのはあまりにも危険すぎます。加えて闇獣の数だけバウンスもできるためビューティシャンや今後実装されるであろうブラッディシャドウと組み合わせることで場とマナをまとめて吹っ飛ばすことができます。そうやって盤面を空にさせてランデスによって増えた手札が使えない相手にロスト・ソウルを打ち込んで相手のやる気を破壊しつくすデッキをALL環境に解き放っていい理由などあるわけが無いんですよ。そんな危険なカードは出禁のままにしておく方が安全でしょう。ある意味プレ殿カードより出しにくいカードです。
 じゃあ、調整版は?となるとTCG版ではこのカードの調整版は存在しません。このカードの調整版として適切な強さでカードを作る事が困難なので、調整版でのデュエプレ実装も厳しいと言えそうです。





 ハイドロ・ハリケーン同様調整版すら実装が難しいのがこの2枚、ヘル・スラッシュとフューチャー・スラッシュ。デュエプレはDCGでCPUによるランダム処理が可能でオートによるランダム山札破壊なら山札を見るというマナー行為的にNGな事象を誘発させることはないものの、LO推奨のカードを出せるのか?という疑問にはNOとしか言えないです。なのでこの2枚をデュエプレで実装するという事はほぼないでしょう。デュエプレでLOデッキが誕生するにはヴォルグサンダーまで待つ方が健全です。




 調整版の実装も難しい呪文が続きましたが、呪紋の化身は比較的調整版が作りやすそうなので実装の可能性はありそうです。TCG版ではそこまで強くはなかったもののトリガーを全て封じるという能力がデュエマの面白さを全否定してしまうという事で温泉送りにされました。
 実装されると仮定した場合、能力は呪紋の化身がブレイクしたシールドはトリガーが使えない、この辺が落としどころになりそうです。この能力だと現デュエプレではRぐらいのカードで有象無象なカードになるぐらいにはインフレが進んでいるので。というより今のデュエプレでSAもない、Cipもない6コスのこいつをポンとおいて次のターントリガーを封じて一斉攻撃だなんて通じないと思うんですよ。トリガー封じなら限定的だけどアホみたいに強いアポロやヴィーナス、マーキュリーを使った方が強いデッキになりますし、対コントロール視点で見ればブロッカーで簡単に止まる、デモハンやエタガで簡単に処理できてしまいターンをまたぐ余裕はないでしょう。なので呪紋の化身は調整したら多分誰も使わなくて、未調整だと運営からゲーム性の否定と受けとられて実装されないという悲しいカードになりそうです。




 さて、預言者マリエルですが、多分デュエプレでは可能な限り様々なクリーチャーたちによる血沸き肉躍る大怪獣決戦を目指していそうな中でコイツを実装するというのは難しそうです。3000以上は攻撃できないというロック能力によって遅延を誘発させその結果LOになったり、小型獣によるチマチマしたビートダウンで決着は絵面的にも地味過ぎるのでそのような戦術を助長するカードは出せないと思っています。まぁ出したところでジャックアルカディアスやメツとかで簡単に処理されてしまうわけですが、そうなると”マリエルを除去できるデッキ”に人権が集中し環境に悪影響を及ぼしかねないんですよね。他、PAで3000を超える場合はロックをすり抜けて攻撃ができるためアラゴナイトで殴り続けるという地味過ぎるビートダウンを作り上げてしまう可能性もあり、マリエルは今後の大型獣プッシュに悪影響を及ぼす可能性が高いので実装されない可能性の方が高そうです。



 ハンデス系デッキやコントロールデッキでの妨害カードとして殿堂入りしてなおいまだ現役なのがこの摩天降臨。ハンデスで手札を刈り取った後に唱えればその後数ターンは相手の動きを封じられるという圧倒的有利な状況を作り出せるという強力なカードです。自身もマナと手札を入れ替えるのですが各種ドローソースで手札を確保しておくことで影響を減らせるなど盤面に干渉しない点と合わせてコントロールデッキで有利な状況を確定させるという使い方が主です。
 また、このカードを使うデッキはこのカードでマナと手札を入れ替える前提でマナチャージするなどプレイング面でうまい人が使うとめちゃくちゃ強く、ゲームの敷居を上げすぎてしまうというのもマイナスポイントになりそうです。大会で使いこなすのを見るとすげぇとなるのですがランクマッチで何度も見かけるとゲンナリするという感じですね。
ランデスハンデス、マナと手札を入れ替えるというトリッキーかつグッドスタッフでプレイの敷居を上げすぎる可能性があるので多分摩天降臨も実装できないカードの一つと言えそうです。
 蛇足ですが、この摩天降臨、今だ現役かつ再録が非常に少ないためシングルカードの価格がRのカードとしてはかなり高値で取引されています。初版でも美品なら1枚500円前後で買い取られているので見つけたら買い取りへの出品を検討してみてはいかがでしょうか。




 デュエマで最強の呪文は?という不毛な争いでよく上げられるカードの一つがこの母なる大地。マナさえあれば場のクリーチャーと入れ替えることで好きなクリーチャーをマナから引っ張り出せて、相手を選択すれば大型獣をマナにいる弱いクリーチャーに変換して疑似的に除去ができるという効果をST付きで僅か3コスト(単色獣をマナ送りすれば実質2コス)の呪文というデュエマ史に残るバグカードです。という事でTCG版では登場当初からボルバルザークとともにやりたい放題の限りを尽くしボルバル亡き後はサファイアという新たなる相棒を見つけ、サファイアの次はロマネスクと組んで暴れ散らかし最終的には殿堂入りを経てプレ殿送りとなりました。プレ殿で温泉に浸かっている間、大地がいないことを前提にインフレを進めた結果、殿堂・プレ殿カードが全て使える殿堂0レギュレーションではループコンボが開発され環境に食い込んでいます。
 という事でこんなバケモノ呪文をデュエプレに実装していいわけがありません。が、この母なる大地、殿堂入り・プレ殿する時点では害悪系無限ループが無かった事もあり、このカードを使ってピン刺しカードを縦横に使える玄人好みな仕様も相まって別段嫌われているわけではなく人気カードとして当時の競技勢からは惜しむ声も多く人気もあった1枚となっています。
なので探索などの仕様変更やカードパワーの調整が非常に難しいものの何かしらの形で実装される可能性はあるかもしれません。何分ヘイトを集めて規制が入ったカードではないので(強さ以外ではせいぜい子供と大人の間での格差が問題な程度)。



母なる大地の調整版として、ST、相手への干渉を削除、マナに送ったクリーチャーの文明のクリーチャーしかマナから出せないように弱体化させたにも関わらず母なる紋章もまた大地の後を追うように温泉送りとなりました。プレ殿の原因はやっぱりマナと場の入れ替え効果、この程度の弱体化は意味がありませんでした。また、この紋章、大地が殿堂入りする前に登場したため当初は大地と紋章で8枚体制の時期があったという驚愕の時期があり、この8枚体制+ロマネスクによって異常事態ともいえるロマネと大地・紋章によるプレ殿コンビという規制をされました。
 また大地の調整版ですが大地と違って進化獣を出せるという新たなる強化ポイントもあり登場直後からキング・アルカディアスとセットで使われ、キングの温泉行きの後はエンペラー・キリコやMロマといった進化獣とセットで環境を席巻し最終的には全員温泉に浸かることになりました。いかにマナと場を入れ替えるという効果を3コストの呪文で行ったらヤバいかを示しています。
 なので大地同様紋章も実装していいカードではありません。ゲームバランスが崩壊する危険を伴うカードを出すリスクは計り知れません。が、母なる大地というカードは上で上げた通りヘイトを集めたカードではなかったので紋章以後も各種調整版や派生カードを多数輩出し、獰猛なる大地や生命と大地と轟破の決断は殿堂入り、他にも環境に食い込むカードが生まれました。

 なんだかんだで愛されている大地と紋章、調整版を作るのも難しいカードですので実装は待ち望みつつも実装されないだろうというあきらめも大事です。多分最初に使えるのは進化獣限定の星域からかな、これでも十分強かったのでいかに大地や紋章がトチ狂った強さかが分かります。





 母なる大地と対をなす最強カード候補がこの転生プログラム。この最凶カード2枚はなんと同じ弾に収録、同期にはかのボルバルザークというめちゃくちゃな拡張パックが存在しました。
 このカードがデュエプレに実装されるかというとまぁないです。3コスで驚天の超人が出て糞ゲーっていう世界で1体を生贄にして山札からサファイアやデルフィンを3コストの軽さで運任せに出すというのはあまりにも危険すぎます。また大地同様STと相手のクリーチャー対象に取ることができこれまた運任せに除去ができたり、山札を削ることでLOを早めたりすることができるというふざけんな仕様が当然のように搭載されています。この中で特に危険なのが
相手を対象に取れる点。現デュエプレではクリーチャーでないカードにゴッドカードというものが存在し、5Cバイオレンス・フュージョンはデッキ構成でほとんどクリーチャーがいません。このデッキに転生プログラムを撃つとどうなるのか、そうLOによる敗北が頻発し非常につまらないことになるので、実装は母なる大地以上に危険な1枚です。
 また、殿堂0レギュレーションにおいてはこの転生プログラムを使ったデッキは環境トップ。加えて転生プログラム以外のカードは全て非殿堂・プレ殿カード。つまりデュエプレでは無調整で実装できるという可能性がある中で転生プログラムなんて出せるわけがありません。
ちなみにこのカードの調整版である霧隠オロチは殿堂入り、ヒラメキ・プログラムも母なる紋章同様調整元とは違った強みを得たことによってプレ殿行きと母なる大地と転生プログラムの調整版を作るのがいかに難しいかを物語っています。

 という事で大地、紋章、転プロは出禁にしておく方が将来の不安も含めると妥当かつ安全策です。ゲートが7コスでOKならコストを上げれば実装できそうと考えがちですがマナは基本ルールの関係で特殊な事をしなくても用意できる、山札の上は下準備は不要かつ博打要素が強いためコストを上げるという調整はほぼ無意味に近いです。今後も大型獣は増え続けるのであまりにも軽すぎるこれらの踏み倒しカードの実装は期待しない方がいいでしょう。期待ができるのはミラクルとミステリーの扉やホーガン・ブラスターの調整版からぐらいに考えておく方がいいです。




 デビル・ドレーンやギャスカと同じように殿堂入りまで長い期間を要したのがこの2枚。一見するとマナ回収だけで強くない「鎖風車」と一体に何に使うんだ?と首を傾げるコンチェルト。この2枚の殿堂入りの原因はループコンボ。両者共にソリティア系のループデッキでのキーカードだったため関連カードもろとも殿堂入りしました。ちなみに両者のカードパワーは現TCG版では「鎖風車」<<<<<<<<<<<<<<<コンチェルトです。「鎖風車」が使われた緑単ループはかの豆が原因で豆が温泉に浸かっている今、あまり強くないので帰ってきてもいいのでは?と言われる一方、コンチェルトは1枚でもループパーツとして機能しているためプレ殿送りか?という噂が流れる程度には差があります。
 という事でデュエプレ実装への可能性は「鎖風車」>>>>>>>>コンチェルトになります。コンチェルトは多分今出しても需要が無いですからね、後々ループに使われる可能性があるカードを出す理由がありません。じゃあ、「鎖風車」はというと殿堂の経緯が豆の生贄で豆がデュエプレに実装されると仮定した場合関連カードや豆本体は徹底的に弱体化される可能性しかないので「鎖風車」は調整すれば出せそうです。
 というより「鎖風車」は魔改造して実装してください。ビーストフォークでそこそこ軽い4マナでWBの基本スタッツを持ち、調整してもマナ回収という手札補充能力は7は残りそうなので適切なマナ回収による手札補充ができるアタッカーとしてビーストフォークの種族デッキの可能性をくださいと言うのが不遇好きの本音です。




 これまたコンボ向けのプレ殿カード、アクア・パトロール。罪状はラスト・アヴァタールの能力による盾追加をした際に発生する盾焼却をパトロールで相手に対して能動的に行う事で相手の盾を突然全焼却する突然死を発生させるコンボの誕生。そしてパトロールが温泉に浸かった結果、デュエマの鬼!キクチ師範代という山札から手札以外すなわち盾にカードが置かれる時代わりにに山札に戻されるという能力の3コスクリーチャーが登場した結果即死コンボの速度が飛躍的に上昇しました。なのでパトロールを温泉から解放するのはあまりにも危険です。最速4Tキルを安定できる馬鹿ギミックは現TCG版でも許されません。
 そんなコンボもデュエプレではアヴァタールの調整によって不可能となりキクチ師範とその同型カードの影も形もないデュエプレではパトロールは出せるカードではあります。が、このカードこのコンボ以外での需要はほとんどありませんでした。一応プレ殿後に登場した新ギミック、城やシールド・プラスに対するメタとして機能しそうなので、これらのギミックが実装される可能性がある10弾以降なら使う価値はありそうです。ただ、現デュエプレでは強いギミックやカードに対する弱体化としてメタカードを実装せず、インフレで環境を変えるという古いデュエマの調整を踏襲しており、メタカードをあまり作ろうとしません。また種族、リキット・ピープルというのも厄介でツヴァイランサーのデッキにおいて対応力を高めるメタカードを組み込めていいのか?という懸念点もあり、アクア・パトロールの実装は結構高いのでは?と思っています。





 こんな用途不明そうなカードが殿堂入りするのがデュエル・マスターズです。1枚のカードを使って相手は1枚ロスをして自分も1枚ロスをする、2枚のカードを消費して1枚のカードを減らすというアドバンテージの面では弱いと言わざるを得ませんが、組み合わせ次第ではクソみたいなコンボのキーカードになります。
TCG版当初では赤黒速攻でレッド・ライダースと組み合わせたり、グールジェネレイドを墓地に落としつつランデスするという比較的健全?な使われ方をしていました。その後も軽量呪文で自分のマナから好きなカードを墓地に落とせる1コスの呪文という需要で時折使われる程度でした。が、このカードが飛躍したのは革命ファイナル環境。数々のメタカードを得たことで天雷王機ジョバンニ(2コスの白獣ターン終了時に墓地の1コス呪文を全て手札に戻す)とドリル・スコール組み合わせた”ジョバンニ・スコール”は一躍環境トップに。そしてこのジョバンニスコールはデュエマ歴代の環境デッキの中でもトップクラスにクソと語られるデッキでした。理由は簡単でジョバンニを場に維持して”クルトの気合釣り”という山札の枚数を減らない1コス呪文とドリル・スコールを毎ターン連打し続けることで相手はランデスによって動くことができないままターン開始のドローの結果LOによって敗北させられるという事に特化した害悪デッキした。ジョバンニのプレ殿後は愛されし者イルカイルによってリペアに成功、再び環境に存在。そして”轟轟轟”ブランドによる超速攻デッキにおける手札消費兼妨害カードとして3度暴れた結果ドリル・スコール殿堂入り、ゲーム序盤におけるランデスがいかに危険かを証明することになりました。
 そんなランデスカードは当然デュエプレ開発が見逃すはずはなく実装されませんでした。互いにマナを減らすという癖の強いカードでもコンボが開拓されると一躍危険な1枚という事でドルマークスをマルドゥクスに調整した以上ドリル・スコールを実装する理由はありません。ということでドリル・スコールも各種ランデスカード同様未実装となり、他のランデスカード以上に実装できないカードのままになりそうです。


 今回も長くなってしまいましたがデュエプレ未実装カード、殿堂・プレ殿編はいかがだったでしょうか?流石は殿堂・プレ殿カード、調整版の開発が難しく実装の可能性が低いカードが多いです。
 調べていくと殿堂カードの傾向はデュエマ初年度はドローカードがぶっ壊れ、2年目の闘魂編は除去コン系のカードに壊れが多数、3年目の聖拳編はボルバル以外では呪文の多くに規制が入るといった傾向がみられました。ある意味この時期のTCG版は初期ゆえの試行錯誤の時代であったのだと改めて感じましす。その中でもDM‐10”聖拳編第1弾”はボルバルを筆頭に大地、転プロからドルマークス「鎖風車」など各方面に壊れカード多数輩出し、歴代のエキスパンションで最多となる8枚の殿堂・プレ殿カードが存在するという伝説の弾となりました。
9弾EX以降の収録内容の予想が立てづらく、何が収録されるか不透明ですがいまだ未実装となっている有力カードたちがちゃんとした調整を受けて実装され健全な形でデュエプレの環境で使えるようになることを僕は願っています。

 これで全2回のデュエプレ未実装カード紹介を終わります。今後も不定期で考察などをしていくのでTwitterからもチェックできるのでよろしければフォロー、いいね、リツイートをよろしくお願いします。