8月21日新弾カード紹介

昨日のパーフェクト・ギャラクシーですが対策カードとしては他には条件付きですが執拗なる鎧亜の牢獄も対策になります。
一方で除去耐性によって、オルゼキアやのろテラといったスーサイドカードのデメリットを帳消しにできるのでTCG版では後々様々なコンボデッキに悪用されてきました。デュエプレでは今のところスーサイドデメリットを無効化するしかできなさそうですが、今後はどうなるか‥‥カードリストおよび次弾以降の収録に影響しそうです。




本日一発目は暴発秘宝ベンゾでした。TCG版からスペックは変わらずSTを発動させることができる盾回収クリーチャーです。こいつも古いカードでTCG版では聖拳編のカードで去年実装されてもおかしくない1枚です。
ヤット・パウルと違ってコストが4とそこそこするので速攻デッキの手札補充要因ではなく盾回収によるコンボ用カードです。STを盾回収によって能動的に行う”暴発”の元祖であり語源となりました。ただ、現状では暴発ですごい事ができるカードが恐らくありません。一体コイツはなぜ10弾で来たのか、10弾EXに回せなかったのか?という疑問が浮かびます。
ベンゾが注目されるようになったのはミルザムが登場してから。6マナ天門でミルザムを出す。ブロッカーで何が何でもミルザムで束になった盾を死守して次のターン星龍の記憶でトリガーを付与した後ベンゾで暴発させ6枚のトリガーを発動させるコンボです。ちなみにこのコンボでSTアルファディオスというトンデモナイ事などができます。
なので今のところミルザムも星龍の記憶も見当たらないのでベンゾは将来のためのカードという事になりそうです。

お次はプレ殿カードの”ソウル・アドバンテージ”の発表でした。条件付きですがロスト・ソウル以来の3枚以上のハンデスができる可能性を持った呪文です。




TCG版では手打ちでも自分の盾の枚数ハンデスするという事で6マナ帯で使うとほぼ1マナ軽いロスト・ソウルとして使えて非常に強力でした。自分の盾を参照するという事でビート対面では効き目が悪いですがコントロール相手には4,5枚ハンデスによって相手の手札をほぼ全て叩き落すことができる凶悪カードでした。

TCG版でコイツがプレ殿した理由は6マナという中コスト帯でかなりの確率でオールハンデスを行える点。当時はキング・アルカディアスなど7マナ帯に強いカードが多かったのでそれを使われる前に叩き落とせる点が凶悪でした。加えてコイツを搭載したコントロールミラーの場合、先に撃ったものが一方的に有利を取れる先撃ちゲーによってゲーム性が著しく損なわれてしまったので殿堂入りから昇格してプレ殿に逝きました。ソウル・アドバンテージが使えた時代はカウンター・マッドネスがメタに進出し全国大会でもマッドネスデッキが勝ち上がるなど大いに環境を荒しました

そんなソウル・アドバンテージはデュエプレ版では手打ち時は解体人形ジェニー以下の劣悪スペックですが墓地から唱えるとコスト参照ハンデスの後に盾参照ハンデスを行うように変更されました。このため墓地から唱えるとTCG版より1枚多くハンデスできるという強化点をもらい、墓地から唱えるコンボ用のカードに生まれ変わりました。手打ちでは使い物にならないスペックなので10弾ではロマノフⅠ世で唱える専用カードになる感じになりそうです。

となるとロマノフⅠ世で撃つことになるのですが、デュエプレでは探索によって確実性がないのが不安です。というのもTCG版でロマノフⅠ世が唱えていたのはソウル・アドバンテージ以外にも各種リアニメイト呪文、デモハン、対速効メタのゲートと数が多い。更に採用率こそ低かったですが魔弾ロマノフ・ストライクなども候補になるので墓地肥やし次第では状況にそぐわない呪文しか探索されないというリスクが生まれそうです。そして踏み倒す呪文がそれぞれ強い、盤面展開、除去、対速効の切り札、大量ハンデス、一斉除去とある程度状況を選ぶが刺さると一気に勝ちに近づけるのでロマノフⅠ世の探索化がめちゃくちゃ痛いです。
TCG版プレ殿カードのソウル・アドバンテージはTCG版のようなとりあえずコントロールにいれて先撃ちゲー推奨の問題児から専用デッキのハンデスカードとして生まれ変わったので、ロマノフⅠ世を使ったデッキが強ければ見るというカードになりそうです。






ここからは大会生放送で発表されたカードたちです。まずは”邪眼死龍ゴルドノフⅤ世”が公開されました。TCG版ではメインの能力が墓地の呪文に闇文明を追加してロマノフⅠ世で撃てる呪文を増やすというカードでした。
それがデュエプレでは自壊効果と自己完結する破壊された時にロマノフⅠ世をリアニメイトする能力に変更されました。ロマノフⅠ世が7コスという事なので墓地に用意できれば1T早くロマノフⅠ世が着地するようになりました。この調整は墓地を沢山肥やすデッキになりそうなので、探索で釣り上げるのが難しいという事で直接リアニメイトする能力に差し替えたと推察できそうです。
バーロウが使われているのでこいつも見かけるでしょう。リアニメイトできない時でも墓地肥やしでささやかにロマノフⅠ世を支援できてブロッカーによる耐久支援、チャンプブロックでのリアニメイトと基本自壊するが万が一の時は場に残すという事もあるかもしれません。





お次は”魔弾ロマノフ・ストライク”でした。ナイトのサブタイプを持つ呪文ですが、効果にナイトマジックはありません。TCG版ではロマノフⅠ世の能力で唱えた時限定でパワーアップしましたが、デュエプレでは場にロマノフⅠ世がいればOKとなり手打ちが現実的になりました。
トリガー効果なしの除去カードなので使うならロマノフⅠ世デッキになりそうです。全体-5000でビートダウンの小型獣を一掃し、ヴィーナスのMBを貫通して横のメカオーを除去できると現環境に刺さる効果になります。またパワー低下なのでロマノフⅠ世での殴り返し範囲が広がるのも役に立つときがあります。
後は手打ち後にロマノフⅠ世の能力で唱えると全体-10000になり対処が困難なPGを除去できるようになりました。通常の除去を躱せるPGを現実的な方法で除去できるというのは流行りによっては強みになりそうです。




ソウル・アドバンテージに次ぐ問題児”インフェルノ・サイン”です。トリガー付きのリアニメイト呪文で範囲が7コスト以下になりましたが、TCG版ではこれでも強くて現在も1枚制限のままという強カードです。
デュエプレでは6コス探索化という軽めの調整で実装されることになり、TCG版同様活躍が期待できそうです。ただ、TCG版ではゲートの殿堂入りの直後にサインが登場したため汎用リアニメイト呪文が8枚態勢にはなりませんでしたが、デュエプレでは合計8枚まで入れられるようになりそうです。ただロマノフリアニメイトのデッキでは上のゴルドノフⅤ世がロマノフⅠ世をリアニメイトできるのでゲートとサインが共存する構築は主流にはならなさそうです。
7コス以下なら文明の縛りなくOKという事でロマネスクのマナの自壊を生かしたロマネスクリアニメイトというデッキをTCG版では生み出しましたが、デュエプレではロマネスクのマナ自壊がランダムになったのでこのタイプのデッキは組まれなさそうです。
さて、ゲート7コスに続くサイン6コスは果たしてどうなるのか、文明の縛りがないため、ロマノフⅠ世以外のデッキでも使われるのか実装後に注目です。




今回のカード発表ラストを飾るのはお待ちかねの”邪眼皇ロマノフⅠ世”です。今日のカード紹介はコイツのためにあるといっても過言ではないカードたちで、運営がこのカードに対する期待の高さを示しています。

という事でデュエプレ実装に向けて各種改造が施されました。Cipの墓地肥やしは黒1枚から探索で5コス以上の黒のカードを2枚に変更され、枚数ではTCG版より強化されました。もう一つのATで墓地から呪文を踏み倒す能力は探索化の代償に範囲が6から7に拡大されました。この拡張によってTCG版からは現状、ラスト・バイオレンスが唱えられるようになるぐらい(他に良さそうなのがあったら教えてください)ですが今後、7コスになったことを生かせる呪文が登場するかもしれません。

このロマノフⅠ世を使ったロマノフサインというデッキはTCG版当時の環境で活躍していたのでデュエプレでも同じような構築で活躍するのかなと思います。マナと墓地を貯めて手打ちや各種リアニメイトでロマノフⅠ世を出して、ATでロマノフⅠ世をさらに呼び出したり、除去やハンデスを撃ちながら殴るという基本戦術は変わらなさそうです。当然、除去に対するグールジェネレイド、速攻対策のカウンター札である獄門といったカードたちもまだNDで使えるので構築次第ではいろんなデッキに対応できる強みは健在です。

一方でデュエプレ調整の探索化によって欲しいカードが墓地に落ちない、唱えたい呪文が選ばれないリスクを抱えるようになりました。周辺パーツの強化によって選択肢が増え、メタゲームや好みによってどのカードをデッキにいれるのか、どうプレイしていくのかについてTCG版以上に考える必要が生まれたと思います。
TCG版での活躍はシークレットに選ばれるにふさわしい人気と実力をもったこのカードが環境で戦えるでしょう。
後、ロマノフⅠ世でいう事は唱えたい呪文やロマノフⅠ世を場に出す方法は公開されたのですが、初動や中盤で墓地を肥やす新規カードが見えていません。ロスト・チャージャーだけでは足りないのがロマノフⅠ世のデッキなので10弾に新規や再録の墓地肥やしカードがあるのか、ないなら既存カードから何を入れてどういう構成色にするのかを煮詰める必要がありそうです。

本日のカードは怒涛のロマノフⅠ世プッシュでした。次回は明日更新予定、大会振り返りをしたいと思います。今後も不定期で考察などをしていくのでTwitterからもチェックできるのでよろしければフォロー、いいね、リツイートをよろしくお願いします。